好きな服を着る自由

私は女性であるので、女性としての立場から「好きな服を着る自由」ということについて考えてみる。

 

まず痴漢や盗撮などの性犯罪はどんな状況であろうとやってはいけない、というのは大前提だ。相手がどんな場所でどんな格好で何をしていようとやったらダメ。やった方が100%悪い。しかしそれとは全く別の話として、胸や脚などを明らかに自分の意思で露出しているファッションは、それを目にしてしまう方の人間として「勘弁してくれ」と思ってしまう。

 

まず、この社会には他人の胸とかお尻とかをジロジロ見てはいけないというルールがあって、私もそれを当たり前に守っている。しかしそれは性的なパーツは(特別な場合を除いて)過度にアピールしたりしないもの、という共通認識があってこそのルールなんじゃないか?

 

だから昼間普通に街中を歩いているときに、自分から思いっきり胸の谷間を露出したり、胸やお尻のシルエットが丸わかりの格好をしてる人が近くに現れると、ギョッとしてしまうのだ。そして、ギョッとした事自体その人にある程度のストレスをかけてしまっているんだろうなと想像する(他人から向けられた視線や反応に、人は(特に女性は)敏感に気づくものなのだ)。

 

確かにその人には「自分の好きな服を着る」という自由がある。谷間を強調する程度なら犯罪にはならない。しかし私にも「自分の意に反して他人の強調された性的なパーツなどを見ないで済む」という自由、というか権利がある。これが子供だったらなおさら守られなければいけない権利だろう。

 

※胸やお尻が大きくてどんな服を着てもシルエットが顕になってしまう、という人の話はしていない。それとは明確に違う。あくまでも「自分の意思で、見えることが分かっていて強調しているファッション」の話だ。

 

これに対して「性的なものとして見る方がおかしい」という人もいるみたいだが、いやいや性的なものでしょうよ。じゃあ何のために露出、強調してるの?人類が性的な欲求を完全にコントロール出来るようになったらそういう共通認識を持つことも可能になるかもしれないが、少なくとも今は到底無理だと思う。そして「見たくない」と思う人の意思を無視しないで欲しい。それこそ「ゾーニング」して、過度に露出したファッションは18禁エリアに留めておいてくれ。